一万時間の法則って?

一万時間の法則アメリカ人ジャーナリストのマルコム・グラッドウェルも、同じテーマで本を書いている。

彼は著書『天才!成功する人々の法則』で、卓越した成功をおさめた人々の素因について検証し、現代を生きる一流スポーツ選手や起業家、天才と呼ばれる人々に「なぜあなたは成功したのか。他の人と何が違うのか」という疑問をぶつけ、秘訣を分析した。グラッドウェルが著書のなかで何度も立ち戻っているのが「一万時間の法則」である。

どんな分野でも成功の鍵を握るのは鍛錬であり、一万時間を費やせば、平凡な人間でも、特定の分野において世界レベルの能力を得られる、というのだ。「一万時間の法則」は、スウェーデン人の心理学者アンダース・エリクソンが一九九〇年代初めに行った調査結果が元になってできたものである。

エリクソンと共同研究者たちは、ベルリン音楽アカデミーの教授に依頼して、ヴァイオリン科の学生を三つのグループに分けてもらった。

一番目のグループは、世界で活躍するソロ奏者になれそうな学生。二番目は、プロになる可能性が高い「優秀な」学生。三番目は、前の二グループには劣るが、公立学校の音楽教師になれそうな学生だ。

教授は、学生全員に、二〇歳になるまでの練習時間をたずねた。すると最も優秀な学生は、子ども時代から徐々に練習量を増やして、一万時間に達していた。ほどほどの学生は、およそ八千時間。将来の音楽教師はおよそ四千時間。同様の調査をピアノ科の学生に行ったところ、同じ結果が出た。

エリクソンたちは「生まれつきの天才」を発見できなかった。最も優秀なグループの学生は一人残らず、他の学生より練習時間が多かったのだ。エリートと二流を分けるのは、練習量の差である、というなんともシンプルな結論だった。またエリクソンたちは、トップの学生は二番目の学生より、はるかに練習量が多いことを発見した

一万時間がどれぐらいの時間量なのか、想像がつかない読者も多いだろう。ひとつ例を挙げると、ある一流スポーツ選手の年間練習量は一千時間である。一〇歳から年間八○○~一千時間の練習量を積めば、二〇代はじめに世界トップクラスになれるという計算になる。

卓越した指導者、チェスプレーヤー、ホッケー選手になりたければ、一万時間の鍛錬を積むべきだ。膨大な練習量だが、逆に言うと、これさえできればいいのである。アルペンスキー選手のラッセ・チュースとチェーティル・アンドレ・オーモットのチームは、チュースが「天才肌」、オーモットが「努力家」とよく評されている。

確かにオーモットのほうが練習量が多いかもしれないが、ラッセ・チュースもまた、相当の時間を練習に費やしているはずだ。意志力、自制心、根性がある人は、トップになる要素を備えている。もちろん、質のよいコーチも必要だ。

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